嘘とワンダーランド

「こ、これは、こいつが誘ってきて…」

そう言ってハデ女を指差した圭介に、
「ちょっと、誘ってきたのはあんたの方じゃない!」
と、ハデ女が言い返した。

どちらにしろ、醜いにも程がある言い争いである。

「ああ、無理して言い訳しなくてもいいから。

だいたいのことは京極ネットワークを使って調べればわかるし」

京やんはさえぎるように言った後、バカにするように笑った。

「若菜」

わたしの名前を呼んだ京やんに、わたしはカバンから圭介の家の合鍵を取り出した。

「この最低浮気クソヤロー!」

バシッと、わたしは合鍵を圭介の顔に向かって投げつけた。

「イテッ!」

合鍵は圭介の額にクリーンヒットした。

「あんたみたいな浮気者、こっちから願い下げよ!

2度とわたしの前に現れないでちょうだい!」

手で額を押さえて痛がっている圭介に向かって叫ぶように、わたしは言った。