嘘とワンダーランド

「友達だから別に見てもいいじゃんか。

それとも、友達の俺にも見せられないくらいのいかがわしい内容かよ」

たたかれた頭をさすりながら、京やんは呟くようにわたしに言った。

京やんの呟きを無視すると、圭介から届いたメールを開いた。

「えーっと、何々…」

『風邪をひいたから、たった今会社を早退した

くると移しそうだから家にこないで欲しい』

寒くなってきたから体調を崩したのかも知れない。

圭介からきたメールを見ながら、わたしは思った。

「ほーっ」

その声に視線を向けると、
「あっ、エレベーターがきた~」

京やんはのん気な声で言いながら、きたばかりのエレベーターに乗り込んだ。

白々しい…。

見てたことがバレてるわよ。

そう思いながら、わたしも京やんの後に続くようにエレベーターに乗った。