嘘とワンダーランド

「えっ、なっ…!?」

いきなり、何を言ってるんですか!?

場所が場所と言うこともあり、わたしは慌てて周りを見回した。

今日が休みで、しかも時間も時間だからわたしたちの周りに人はそんなにいなかった。

と言うか、公の場で何てことを言ってるんですかー!?

「別にいいじゃんか、俺たちは夫婦だろ?

今さら恥ずかしがる理由がどこにある?」

そう言ってわたしの肩を抱き寄せた課長に、
「そ、そうだけど…」

わたしは呟いているような返事しかできなかった。

「強いて言うなら、娘がいいかな。

若菜によく似た女の子」

「も、もう…!」

眼鏡越しの瞳に映っているわたしの顔は、真っ赤だった。

☆★END☆★