嘘とワンダーランド

実家が見えなくなると、
「――はあ、緊張した…」

お姉ちゃんは深く息を吐いた。

「お父さんとお母さんが優しくてよかったよ」

ホッとしたと言うように伊園さんは呟いた後、夜空を見あげた。

「おーっ、今日は満月か」

そう言った伊園さんに空を見あげると、銀色の満月が浮かんでいた。

「お父さんとお母さんの前では話さなかったけど、この前の日曜日に3人で直景くんの実家に行ったの」

お姉ちゃんが思い出したと言うように言った。

「それで、どうだったの?」

そう聞いたわたしに、
「歓迎された。

お兄さんと華子さんもそうだけど、両親が1番喜んでた」

お姉ちゃんが言った。

「そう、よかった…」

わたしはホッと胸をなで下ろした。