嘘とワンダーランド

久しぶりに実家で晩ご飯を食べると、夜の8時を過ぎていた。

「またいつでも遊びにきていいからね」

玄関までわたしたちを見送りにきたお母さんが言った。

「次にくる時は、ちゃんと連絡しろよ。

今日は冷蔵庫にあるものしか用意ができなかったんだからな」

お母さんの隣でお父さんが言った。

あんまり豪華なものを用意されても困るだけだけど…と言うのは、やめておくことにした。

「うん、わかった」

わたしとお姉ちゃんは首を縦に振ってうなずいた。

「和也くん、また遊ぼうね」

お姉ちゃんの腕の中で眠っている和也くんにお母さんは声をかけた。

「今日は、本当にどうもありがとうございました」

そう言った伊園さんに、
「直景くん…だったかな」

お父さんが名前を呼んだ。