嘘とワンダーランド

お姉ちゃんから連絡があったのは、それから1週間後のことだった。

「23日の祝日の日なんだけど、直景くんの仕事がお休みなの。

その時にお父さんとお母さんのところに行きたいんだけど…一緒について行ってくれるかな?」

電話越しで聞いてきたお姉ちゃんに、
「もちろんよ。

正文さんにもそう言って伝えておくわ」

わたしは答えた。

「じゃあ、詳しいことはまた後日に」

「うん、待ってるね」

そう言ってわたしたちは電話を切った。

ソファーでテレビを見ていた課長に視線を向けると、
「正文さん、23日…」

そう言ったわたしに、
「予定はないから大丈夫だ」

課長が笑いながら答えた。

23日はクリスマスイヴの前日だ。

キリスト教徒と言う訳ではないけれど、うまく行くことを願った。