嘘とワンダーランド

「だけど、いい人でよかったよ。

直景さんとも仲良くなれそうで、ホッとしてる」

そう言った課長に、
「わたしもホッとしてるの。

お姉ちゃんがいい人と結婚できてよかったなって」

わたしは言い返した。

「俺の時もそうだったけど…若菜って、ものすごい心が広いよな。

改めてそう感じたよ」

「そうかな?」

そう聞き返したわたしに、
「そうだよ。

こっちがビックリするくらい、若菜は心が広いよ」

課長が答えた。

「それにしても…」

そう呟いた課長に、
「どうかしたの?」

わたしは聞いた。

「やっぱり…あのおまわりさん、どこかで会ったような気がするんだよな」

呟くように答えた課長に、
「気がするだけ、でしょ」

わたしは言い返した。