嘘とワンダーランド

「そうですね、お騒がせをして申し訳ありません」

そう言っておまわりさんに謝った課長に、
「平和なのはいいことです」

おまわりさんが笑った。


おまわりさんにお礼を言うと、わたしたちは交番を後にした。

「ねえ、お姉ちゃん」

わたしはお姉ちゃんに声をかけた。

「何?」

そう聞いてきたお姉ちゃんに、
「今度…伊園さんの仕事が休みの時でいいから、お父さんとお母さんに和也くんの顔を見せてあげて」

わたしは言った。

「えっ…」

驚いた顔をしたお姉ちゃんに、
「大丈夫だよ。

わたしも一緒について行って、お父さんとお母さんを説得するから。

それに、初めてできた孫の顔を見たらきっと喜ぶと思うよ」

わたしは言った。