嘘とワンダーランド

お姉ちゃんはうつむくと、
「ごめんなさい…。

私、勝手に決めつけたうえに家出して…」

呟くように、伊園さんに謝った。

伊園さんは首を横に振ると、
「いいんだ。

早苗と和也が無事に帰ってくれたなら、それでいい」

そう言って、お姉ちゃんを抱きしめた。

お姉ちゃんはグスグスと、肩を震わせて泣き出した。

そんなお姉ちゃんを慰めるように、伊園さんはポンポンとお姉ちゃんの背中をたたいた。

その様子を課長と一緒に見ていたら、
「あの…」

その声に視線を向けると、おまわりさんがいた。

「はい」

そう返事した課長に、
「今回は事件性がなかったと言うことでよろしいでしょうか?」

おまわりさんが聞いてきた。