嘘とワンダーランド

「えっと、あなたは…?」

伊園さんが驚いたと言うように課長の顔を見つめた。

これが2人の初めての対面だったと、わたしは思い出した。

まさか交番で対面することになるとは、誰が想像しただろうか?

そう思っていたら、
「若菜の夫の朽木正文です」

課長は自己紹介をした。

「あっ…旦那様でしたか。

これはすみませんでした。

僕は伊園直景です、初めまして」

伊園さんは自己紹介をした。

「初めまして」

課長は会釈をした後、お姉ちゃんに視線を向けた。

「早苗さん、一体何があったって言うんですか?

何があって、あなたは伊園さんの前から姿を消したんですか?」

課長がお姉ちゃんに質問をした。