嘘とワンダーランド

「名前は何て言うの?」

続けて聞いたわたしに、
「和也って言うの。

男の子だったら“和也”がいいねって、直景くんと2人で話しあって決めたの」

お姉ちゃんが答えた。

「カズナリくんか…。

いい名前だね」

わたしは言った。

「和也、若菜おばちゃんよ。

お母さんの妹なの」

お姉ちゃんが和也くんに声をかけた。

「姉妹水入らずの時間を過ごしているようで悪ィんだけどさ」

課長がわたしたちに声をかけた。

「和也くん、この人がわたしの夫の正文おじちゃん」

和也くんに課長を紹介したわたしに、
「口元の辺りが若菜に似てるな。

まあ、血縁があるからそうなのだろうけれど」

課長が納得したと言うように首を縦に振ってうなずいた。