嘘とワンダーランド

「それに、お姉ちゃんが産んだって言う子供に会いたかった。

わたしたちからして見たら、初めてできた甥っ子なんだもん」

「若菜…」

お姉ちゃんが呟くようにわたしの名前を呼んで、腕の中でよく眠っている赤ちゃんの顔を見せた。

「抱いてあげて」

そう言ったお姉ちゃんに、
「いいの?」

わたしは聞き返した。

「うん、この子も喜ぶと思うから」

「じゃあ…」

わたしはお姉ちゃんの腕から受け止めるように、赤ちゃんを抱いた。

「結構、重いんだね…」

思わず本音が出てしまったわたしに、
「男の子だから、そんなもんだよ。

この子ね、生まれた時の体重が3400グラムだったのよ」

お姉ちゃんが笑いながら言った。