嘘とワンダーランド

わたしは首を横に振って、
「そんなのは、もう気にしてません」
と、言った。

伊園さんは頭をあげた後、驚いた顔をした。

「最初は姉のことを恨みましたけど、今は幸せですから」

わたしは言った。

「そうですか…。

本当に、申し訳ありませんでした」

もう1度頭を下げた伊園さんに、わたしは本題へ入らせてもらうことにした。

「それよりも、お姉ちゃんが出て行ったと言う話なのですが…」

そう言ったわたしに、
「はい。

1週間前に勤め先から帰ると、テーブルのうえにこんなものが」

伊園さんはポケットから何かを出すと、それをテーブルのうえに置いた。

2つ折りの白い紙だった。

「拝見してもよろしいでしょうか?」

そう聞いたわたしに、
「どうぞ」

伊園さんが言ったので紙を手に取った。

「えっ?」

そこに書いてあった文字に、わたしは目を疑った。