嘘とワンダーランド

「京極さんの言う通りですね」

「おめでとう」

「幸せになってくださいね」

拍手と祝福の言葉に、わたしは自分の顔が紅くなって行くのがわかった。

一時はどうなるかと思ったけれど、一緒に働いている同僚たちが祝福してくれてよかった。

同僚たちからの祝福ムードに感慨に浸っていたら、
「後で京極には感謝しねーとな」

コソッと、課長が耳元で話しかけてきた。

「そうですね」

それに対して、わたしもコソッと課長の耳元で言った。

チラリと京やんに視線を向けると、パチリとウインクをされてグッと親指を見せてきた。


その日の昼休みは会社近くの定食屋へきていた。

「何か珍しい光景だな」

京やんが言った。