嘘とワンダーランド

「うわっ、行動早いなあ…」

そう呟いた京やんに、
「後、お前ン家にある若菜のものを全部捨てるように」

課長が言った。

「ええっ!?」

わたしと京やんの驚いた声が重なった。

「それはいくら何でも…」

そう呟いたわたしに、
「俺以外の男の家に若菜の私物があるんだと思うとムカつくんだよ」

課長が言った。

京やんは友達なんだから、それくらいは見逃してくれたっていいんじゃないかしら?

「と言うか、お前もお前で男の家に私物を置くなよ」

わたしに話しかけてきた課長に、
「京やんの家に泊まりに行くことがあったし、もし何かあった時に…」

さえぎるように、課長がわたしの唇に人差し指を置いた。