嘘とワンダーランド

「何?」

そう聞いたわたしに、
「結婚式って、もう挙げたの?」

京やんが聞いてきた。

「身内だけで挙げたけど、それがどうかしたの?」

聞き返したわたしに、
「何だ、身内だけで済ませたのか。

まだ挙げていないんだったら、いい結婚式場を紹介してやろうと思ってたのに」

京やんは嘆くように言うと、ワインをあおった。

「そこにも知り合いがいるの?」

驚いて聞いたわたしに、
「それが京極ネットワークのすごいところです」

京やんが胸を張った。

「ああ、もし離婚することになったら腕のいい弁護士を紹介するから」

そう言った京やんに、
「それは結構です」

わたしはツッコミを入れた。

と言うよりも、離婚なんてしませんから。