嘘とワンダーランド

「何じゃそりゃ、それでお前もよく首を縦に振ってうなずいたな。

旦那と元カノが一緒にいるところを見るんだぞ?

俺だったら絶対にヤだよ。

そんなところを見たくもねーし、本人にも見せたくもねーわ」

やれやれと言うように両手で頭を抱えた京やんに、
「京やんも一緒に行くんだよ?」

わたしは言った。

「はあっ?」

京やんは訳がわからないと言うように聞き返した。

「課長曰く、“俺の嫁に告白してキスまでしようとした罰”だって」

課長はボディーガードとして京やんも一緒に立ち会うようにと指名してきた。

そう言ったわたしに、
「結婚してることを知らなかったから仕方がねーじゃんか…」

京やんは息を吐いた。

 * * *