嘘とワンダーランド

「問題?」

京やんが不思議そうに聞いてきた。

「実は課長は、早瀬千沙さんとつきあってたの」

「ああ、お前が調べて欲しいって言ってた保険会社の人か」

「お互いのすれ違いが原因で別れたって言うことになってるけど、本当は違うの。

わたしと結婚するから、課長は千沙さんに別れを告げたの」

「そう言うことだったのか…。

その千沙さんが課長とヨリを戻したいって言ったのか?」

その質問に、わたしは首を横に振った。

「向きあった方がいいと思ったの。

課長、千沙さんのことでずっと苦しんでたの。

自分の身勝手な行動のせいで彼女を傷つけてしまった、って」

そこまで言い終えると、わたしはストローでアイスティーをすすった。