嘘とワンダーランド

実家である『ふくだや』を助けるための政略結婚だったこと。

本当はお姉ちゃんが課長と結婚するはずだったけど、本人が駆け落ちをしてしまったこと。

そのせいで、わたしが課長と結婚することになったこと。

お互い意地を張って結婚生活をしていたこと。

結婚生活をしているうちに、課長にひかれていたこと。

ようやくお互いの気持ちを打ち明けて、離婚しないと言う話になったこと。

これら全てのことを、京やんに打ち明けた。

「なるほどな…」

話を聞き終えた京やんは呟いた。

「半年間もずっと黙ってて、ごめんなさい」

わたしは謝った。

入社以来からの友達である京やんのことを信用していなかったと言う訳ではないけれど、結果的には黙っていたことに変わりはなかった。