嘘とワンダーランド

「それで、相手は誰なんだ?」

そう聞いてきた京やんに、
「朽木正文さん」

わたしは答えた。

「朽木…?

そんなヤツいたかな…」

ブツブツと呟きながら考えると、
「えっ、課長!?」

京やんは驚いたと言うように聞き返してきた。

すぐに課長のフルネームを思い出せなかったみたいだ。

普段から名前で呼んでいる訳ないから、思い出せなかったのも仕方がないか。

そう思いながら、
「そうです」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「何で課長と結婚したんだよ。

と言うか、いつからつきあってたの?」

続けて聞いてきた京やんに、
「そのことなんだけどね…」

わたしは今までのことを全て話した。