嘘とワンダーランド

いや、ちょっと待って!

状況を理解するの遅くない!?

「マジかよ…」

京やんは信じられないと言うように手で口をおおって、大きく目を見開いてわたしを見つめている。

それはわたしのセリフである。

「衝撃過ぎて理解できなかったわ…」

そんなことを呟いた京やんに、
「理解の速度が遅いにも程があるわよ」

わたしはツッコミを入れた。

さっきの返事は一体何だったって言うのよ…。

あっさりと事実を受け入れてくれたのかとそう思っちゃったじゃないの。

「と言うか…お前、半年前に結婚したの!?」

そう聞いてきた京やんに、
「はい、結婚しました」

わたしは答えた。

「俺、人妻に告っちまった訳なのか…」

あちゃーと呟いて、京やんは額に手を当てた。