嘘とワンダーランド

プレゼンは特に滞ることなく、無事に進んだ。

誰もいなくなった会議室で、わたしと京やんは後片づけをしていた。

「あー、緊張したー」

京やんは息を吐いた。

「お疲れ様、取引先の部長さんの評価もなかなかのものだったじゃない」

テーブルのうえの資料を1つにまとめながら、わたしは言った。

「後は商品開発へと向けるだけだな」

そう言った京やんに、
「その調子よ」

わたしは励ました。

プレゼンは上手に行ったし、取引先の評価も手応えがあった。

この調子なら、商品開発までスムーズに話が行きそうだ。

大きな窓の外に視線を向けると、真っ暗だった。

点々と灯っている夜景に、もうすっかり日が暮れたんだなとわたしは思った。