嘘とワンダーランド

課長がわたしから離れる。

えっ、またからかわれたの?

そう思っていたら、
「いいか、できるだけのサポートをしろよ」

課長が言った。

「えっ?」

訳がわからなくて、わたしは聞き返した。

一体、何の話ですか?

そう思った時、
「あー、10分を切ったよ…」

京やんが戻ってきた。

ああ、京やんがトイレから帰ってきたから課長はわたしから離れたのね。

「わわっ、課長?」

わたしの前にいた課長に、京やんは驚いたと言うように声をあげた。

「俺は幽霊か」

課長はやれやれと言うように息を吐いた。

「すみません…」

呟くように謝った京やんに、
「頑張れよ」

課長が言った。

「はい」

京やんは首を縦に振ってうなずいた。