嘘とワンダーランド

何でわたしの隣に並んだのかしら?

課長だって、いろいろと忙しいはずだ。

何より、2人きりでいるところを社員の誰かに見られたらどうするんだと言う話である。

そう思いながら、
「準備しなくてもいいんですか?」

わたしは課長に声をかけた。

「それは任せてある」

課長が答えた。

となると、課長は用事が入らない限りここから離れないと言う訳か。

さっきの京やんと同じようにトイレに行くと言って、会議室から逃げることにしよう。

そう判断したわたしが課長に背中を向けようとしたら、
「待て、逃げるな」

課長に腕をつかまれた。

逃げることはおろか、課長の顔を見て話すことになってしまった。

どうしてくれるのよ…。