嘘とワンダーランド

何だかんだと文句を言いながらも、ちゃんと調べてくれるようだ。

理由を聞かれなかったことに、わたしはホッとして胸をなで下ろした。

聞かれたら、半年前から課長と結婚していることを京やんに話さないといけないからだ。

「今保険会社に勤めてる連中にLINEを送ったから」

京やんはスマートフォンをポケットに入れた。

「ありがとう」

わたしはお礼を言うと、レモン水を口に含んだ。

ごめんね、京やん。

あなたを利用するマネをして。

心の中で、わたしは京やんに謝った。

もし話をしてもいい時がきたらちゃんと全てを話すから、今はスペシャルランチで許してね。

ランチセットがくるのを楽しみに今か今かと待っている京やんの顔を見ながら、わたしは思った。