嘘とワンダーランド

翌日の昼休み。

わたしは京やんと一緒に会社から少し遠い洋食店にきていた。

「ここで食事するの久しぶりだな」

楽しそうな京やんとは対象的に、わたしはどんな顔で彼を見ていたのだろう。

京やんをそれなりに値段が張る洋食店へ連れてきたのには、もちろん訳がある。

「スペシャルランチ、頼んでいいか?」

京やんがメニューを見ながら聞いてきた。

スペシャルランチとは前菜からスープ、デザートまでついている贅沢なランチセットである。

「いいよ」

本日のスープはかぼちゃのポタージュで、デザートはモンブランかと思いながら、わたしは答えた。

正直なことを言うと、今はスペシャルランチのメニューなんてどうでもよかった。

それよりも、今すぐに京やんに頼みたいことがあったからだ。