砂浜に着くと、そらはそのうつくしい光景に目を奪われました。
青い空、青い海。それらが、遠くで一直線上に重なっています。夏の太陽に照らされて、波打つ海はまぶしいほど輝いていました。
「すごいね、うみ。向こうで、空と海がひとつになってるよ。とってもきれい」
ふたつがひとつになっているのを見ていると、そらはなんだか不思議と、嬉しくなりました。まるで、自分とうみが、手を繋いでいるみたいだと感じたのです。 そんなそらを見て、うみもまた笑いました。
「そらが笑ってくれるから、ぼく、嬉しいよ」
そらは驚いて、うみを見ました。
「そら、さいしょ、すごくかなしそうな顔してたから」
そらはそのとき、ようやく、落ち込んでいたことを思い出しました。
うみと一緒に遊ぶのが楽しくて、さびしい気持ちなど忘れてしまっていたのです。うみとお別れしたら、またおばあちゃんの家に帰らなくてはいけません。お母さんに怒鳴ってしまったことを、そらは後悔していました。
青い空、青い海。それらが、遠くで一直線上に重なっています。夏の太陽に照らされて、波打つ海はまぶしいほど輝いていました。
「すごいね、うみ。向こうで、空と海がひとつになってるよ。とってもきれい」
ふたつがひとつになっているのを見ていると、そらはなんだか不思議と、嬉しくなりました。まるで、自分とうみが、手を繋いでいるみたいだと感じたのです。 そんなそらを見て、うみもまた笑いました。
「そらが笑ってくれるから、ぼく、嬉しいよ」
そらは驚いて、うみを見ました。
「そら、さいしょ、すごくかなしそうな顔してたから」
そらはそのとき、ようやく、落ち込んでいたことを思い出しました。
うみと一緒に遊ぶのが楽しくて、さびしい気持ちなど忘れてしまっていたのです。うみとお別れしたら、またおばあちゃんの家に帰らなくてはいけません。お母さんに怒鳴ってしまったことを、そらは後悔していました。



