アイちゃん鬼ごっこ



「落合くん…!! 知ってる!?」



私が大声でそう言うと、



読みかけの本から顔を上げた遠山さん。



「知ってるわよ」



知ってる…。



じゃあ、私の仮説は本当かもしれない。



「と、遠山さん…。あのね、落ち着いて聞いて欲しいの。落合くんの存在が…抹消されているの」



私は遠山さんに真実を伝えた。



けど、遠山さんは



「そう…」



と冷たい言葉だけを発した。



「な、何で驚かないの? もしかして…」



私がそこまで言いかけた時、



「菜摘…ッ!! 由紀…!!」



という遼の声が聞こえた。