「きー。ゆーきー!!」



聞き慣れた声が耳に聞こえた私は、



重い体を無理やり起き上がらせて目を開けた。



「…お母さん」



「目覚し時計鳴っても起きないなんて珍しいわね。昨日、夜ふかしでもしたの?」



昨日…??



「あっ…!!」



ここで私は思い出した。



「ね…!! 落合くんは…っ??」



そう、昨日落合くんは亡くなってしまった。



けど、これは夢なのかもしれない。



だって私、自分の部屋に戻った記憶がないんだもの。



それにあんなの現実的じゃないし…。



「落合くん?? そんな子、由紀のクラスメイトにいたかしら?」



お母さんは首を傾げながら言った。