「ごめんごめん…っ。
でね、実際に試してみようかなって思うの」



笑いながら言う菜摘だが、



私はその先の言葉に耳を疑った。



「た、試す…? や、やめなよ。
し、死んじゃうんだよ、捕まったら…」



だけど、菜摘は首を横に振る。



「ただの噂かもしれないし。もうすぐ夏休みだから丁度いいかなって。肝試しみたいな感じだよ」



確かにもうすぐで夏休みだし、



肝試しみたいなのも納得いけるけど。



「私は無理だよ…。怖いの苦手だし、もし本当だったら……」



「もう、怖がり克服させようよー?
それに…高林(タカバヤシ)くんも来るんだよ…?」