「そろそろ入りませんか?」 と遠山さんの声で時計を確認すると、 21時まであと2分って所だ。 私達は遠山さんの後に習い、廃校舎へと入る。 「うぅ…っ」 とても暗くて気味が悪い。 廃校舎だからもう何年も使われていないのだろう。 下駄箱にゴミが入ってたり、とにかく汚い。 ヒュー。 と言う隙間風にさえ、体が震える。 高林くんがいるとはいえ、来なけりゃよかったかなという思いも湧き出てきた。