「着いたぜ」



恐る恐る、目を開ける。



「…え」


途中から、ドキドキが止まらなくなって、目を瞑っていた私。


だけど目を開けたその瞬間


不安と期待は裏切られる


「えって何だよ…

あ、まさか。ホントに泊まると思ってた?」

ニヤニヤしながら広瀬くんが問い詰める。


だって、、、


「きゃはは!ママー見てー!」

「まきちゃん!滑り台一緒に乗ろう」

「いーちーにーいーさーんー」



「…公園だ」

まさかこんな公共の場に来るなんて

…思ってなかったんだもん。



「とりあえずベンチ座ろうぜ」


2つあるうちの1つの茶色いベンチに、2人で腰を下ろす。