1年間歩いて来た、中学校までの道。
その途中にある十字路で
私は花南ちゃんに思いっきり抱きついた。
通りかかる中学生はジロジロ見てきたけど
そんなの気にしてられない。
花南ちゃんは困ったような声を出した後
優しく頭を撫でてくれた。
……花南ちゃんが幼なじみでよかった
「…心配しなくても、クラス離れても
一緒に帰ったりするのは変わらないから」
「…うんっ!」
「よし、じゃあ行こ!チャイム鳴るよ!」
……そして受け取ったクラス分けの紙には、
2組 原和 花南 4組 川辺 心夏
とバッチリ書いてあるのだった。
