【side朔夜】


はぁ〜〜〜〜


何やってんだろ、俺。


高槻さんの事好きなんじゃないかって考えてから可笑しくなってる。


「どうしちまったんだよ、俺。」


高槻さんのことは、すごく良い人だと思ってた。


自分の気持ちそのまま賢人(あいつ)にぶつけてて、こんな奴いるんだと思った。


ただそれだけだったのに……。


「やべぇぞ、これは。」


高槻さんは賢人が好き。俺は…高槻さんが…


好き?


「だあぁぁぁぁぁぁぁーーーー‼︎」


「うっさい朔夜!近所迷惑!」


でっかい声で俺の部屋に入って来た恵奈。


ヤベ、帰って来てたの忘れてた。


「悪ぃ、恵奈。」


「どうしたの?そんな馬鹿デカイ声出して。」


「は?何でもねぇよ。」