「安曇君…」


そう言うと、高槻は俺の頭に触れて優しく撫でてくれた。


母親がしてくれてるみたいですごく安心した。


「ごめん、まだ返事…」


「元カノさんも現れたもん。ゆっくり決めて。
いくらでも待つから。」


何でだか、こいつの前ではありのままの自分でいられる気がする。


「高槻、サンキュな。」


「うん、全然いいよ。」


俺は高槻のこと、好きになれるのかな。