すると、校内に耳を疑う放送が流れた。 《2年E組、安曇賢人君。御面会の方がいらっしやっています。至急、校門までいらして下さい。》 呼ばれたのは、安曇君の名前。 「うわ、安曇の彼女かよ。」 「まぁ安曇君カッコいいし、あんなお似合いな彼女いても可笑しくないもんね。」 「だよなー、安曇とあの子、すげぇ絵になりそうだし。」 お似合い・・・絵になる・・・ 「・・・・・・今宵?」 胸がズキズキする。すごく痛い。 さっきの言葉が頭の中から離れない。