ニヤついてる恵奈に、恥ずかしがりながらも、言った。


「高槻さんじゃなくて、呼び捨てで良いって。」


「そんなのかい!私ゃてっきり、1人の女の子として見て〜。だと思った。」


「な!そんなの言うわけないでしよ!」


多分今の私の顔は、赤面状態だ。


「相手は何て?」


「そんなのでいいの?って。」


「まぁ、今宵ってあんま我儘言わないもんね。」


「わ、私くらい我儘言うよ!」


「言っても参考書くらいじゃん。」


「う……。」


何か恵奈には私の気持ちが見破られてるみたいで恥ずかしい。


「でも、もしその元カノが現れたらどうすんの?」


「安曇君傷つけたのに、また顔を見せるわけ…
…「おい見ろよ、あれ!」


私の言葉は、1人の男子生徒の発言によって、掻き消された。