【side今宵】


安曇君が学校を休みだと聞いて、私は図書室に寄ることなく家に帰った。


勉強してご飯食べて、休憩。


休憩の時に考えてたのは、安曇君のことではなく、暁君が言ってたことばだった。


『何でも教えけど、信じる自信ある?』


『あいつの全部聞いて支えられるなら、協力するけど。』


安曇君の過去に、一体何があったっていうんだろう。


怖かった、暁君のあの目が。


知りたいって思ったけど、聞くのが怖い。



知っちゃいけないのかなって、思う。