「ふ〜ん、今宵が恋をね〜。」


私を見てニヤニヤする恵奈。



絶対これは恋なんかじゃない。



「てか、相手誰?」



恵奈の唐突な質問…。


「それ聞くの?」


「当たり前じゃん。話聞いたら好きな人が誰なのかくらい気になるよ。」


私は恵奈に耳打ちをして、こっそりと教えた。