何で二人して、あんな店。


まぁ、女にはいろいろあるんだろ。



そう考えて、俺は朔夜がいる店へ向かった。


「もう買ったか?」


「待って、これとこれ、どっちが良いと思う?」


まだ買ってねぇのかよ。


そう言って朔夜が見せてきた服を見て一緒に考え、帰る頃にはもう夕方になっていた。


「悪いな、長く待たせちまって。」


そう言って、軽く謝る朔夜。


「別に、一緒に行くって行ったの俺だし。」


「お前、ほんと優しいよな。男の俺でも、惚れそう。」



そう言って、俺の背中を力強く、バンッと叩いた


いてぇよ。


しかも何、気持ち悪いこと言ってんだよ。


「変なこと言うな!」


「お前は?デート何着るか決めた?」



そう言って朔夜は俺に問いかける。