もうダメだ、賢人君には勝てない。


私は覚悟を決めて、目を閉じた。


賢人君の唇が私の唇を塞いだ。


「・・・んっ!」


最初のキスとは違う、少し長いキス。


「・・・ぷはっ!」


息をするのも精一杯だった。


「もう、良いでしょ。」


「まだ。」


私の顎をクイッと上げ、そのままキスをする。


「ちょっ・・・んんっ!」


言い返す暇もないくらい、賢人君はキスを続ける。


何度も角度を変えて、キスをする。


心臓がずっとドキドキしていた。


「はぁ・・・はぁ・・・」


終わった後は、ずっと息を切らしていた。


「悪い。やり過ぎた。」


確かに息が出来なかったけど、でも・・・


「大丈夫だよ。じゃぁ、続きやろっか。」


そしてもう一度、私たちは勉強を再開した。


それから賢人君も集中して勉強をしてくれた。