「安曇君、どうしたの?」



「高槻に言いたいことがあって・・・」



伝えよう、自分が今、思ってることを。



伝えようとした瞬間、高槻が何かを言ってるのに気づいた。



「・・・おめでとう」



「え?」



「花音さんとより戻したんでしょ?」



は?何でそうなんの?



「違う!俺は花音とはきっぱり「違くない!」




高槻の顔は、今でも泣きそうだった。



「恵奈からメールが来たの。公園に二人がいるのを見かけたって。」




あいつ・・・見てたのかよ。



まぁ、俺と花音のことは、あいつには言ってなかったからな。



「おめでとう」



涙を浮かべながら、ニコッと笑う高槻。



だけどその顔は、酷く切なそうだった。