「帰るぞ、今宵。送ってく。」 「え!?いいよ!」 「また拉致されたら大変だろ。それに俺、もうお前の彼氏だし。」 彼氏・・・ そのワードに少し、顔がニヤける。 「ニヤけてねぇで、行くぞ。」 「に、ニヤけてないもん!」 そう言って、安曇君と一緒に帰った。 「なぁ、あれからお父さんとは仲良くなれた?」 「え?」 帰り道、少し歩いて、安曇君が急に話し始めた。 「うん。ご飯食べたり、話とかして、結構楽しいよ。」