それがキスだと気づくのに、しばらく時間が経った。 唇が離れた途端、私の顔だけじゃなく、安曇君の顔も真っ赤だった。 「あずみ・・・くん・・・?」 ヤバイ・・・・私これ、ファーストキスだ。 「悪ぃ、嫌だった?」 「い、嫌じゃなかった!」 って私、何言ってんの? 「お前・・・それわざと?」 「え?」 「あんまりさ、可愛いこと言われるとこっちが持たないんだよ。」 な、か、かわいい!? 「そろそろ帰ろうぜ。外暗いし。」