学校の帰り、俺の頭の中には、1人の女の子が思い浮かんだ。 高槻のことしか、頭に思い浮かばなかった。 笑顔も・・・怒った顔も・・・泣いた顔も・・・テレた顔も・・・ 全部全部、忘れられなかった。 会いたい・・・顔を見たい。 俺は、あいつが好きだから。 そんなことを考えてると、前から誰かが近づいてきた。 「賢人・・・」 顔を上げると、そこには元カノの花音がいた。 「花音・・・」 「話があるの。ちょっといい?」