最初は参考書さえ貰えれば、それで良かった。 でも今は、テストなんか来ないでって思う。 終わったら安曇君とは離れて、ただの「同学年」に戻ってしまう。 そう考えると、涙が溢れそうになった。 「どうした?高槻。」 「…何でもない。次の問題やろっか。」 「俺さ、テスト終わっても高槻とは友達でいたい。」