「…………え?」


「お父様の後に続くよう、頑張ります。
……だから、敬語も止めたい。たくさん話したい。一緒にご飯を食べたい。もう一度…お母様がいた時の…生活に…戻りたい。」


「……!」


ずっと思ってた。母が死んでから、父の性格が変わって、温かい生活がなくなった。
もう一度あの時みたいに、笑顔で食卓囲んだり、普通に会話して、勉強以外のことも知りたい。


「ごめんな、お前のことも考えずに、ろくな生活もさせてやれないで……」


涙で視界が歪んで、父の表情がよく見えない。


「もう、こんな生活止めようか。俺もなるべく、早く帰ることにする。敬語とか堅苦しいのも止めよう。」


私は、コクリと頷いた。


「勉強勉強なんて言うのも、止めるか。」