「なぁ、器名って何だったんだ?
何か勝手に口が動いたんだけど。」


ルカが聞いてくる。



「器名とは、
人間界で名乗る名のことです。

ランダムにその場所に合った名前を
喋らせるよう、先ほどの悪魔が仕掛けたのです。」




「ふぅーん、そうなんだ。」


あまり興味がなくなったようで適当な返事を返される。


ふとミニキの方を見ると、
またしても、複雑な表情をしていた。


そんな時、直接頭に声が響く。


『これから、お前たちの武器を支給する。×××まで来なさい。』



どうやら、昨日言っていた
武器が出来たようだ。



「では、×××まで行きましょう。」




2人は僕の目をしっかり見つめ、同時に頷いた。