吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち






「俺はミニキのこと、信用できない。」



サッパリとスカイは言い放った。


「ぶりっ子だし、
いきなり怒り出すし、
何考えてるのか全然わかんない。」



スカイはまだ続ける。

「バルク様バルク様って、ウザいし。

…でも。
それでも、バジーが選んだヤツなら、
少しは信用してやりたい。」



今までしたを向きながら震えていた
ミニキが少し顔を上げた。

その顔には、
困惑や嬉しさ、悲しみなどの感情が
入り混じっていた。

そして、ミニキの目から
スッと一つの雫が落ちた。



「ごめん…ごめんなさい。
本当に2人のこと信用してるの。
けど、昨日何があったかは言えない。

それでも、私は2人と人間界に行き、
たくさんの経験をしたいの。」



そこまで一気に言い終わると、
強く真っ直ぐな目で前を向いた。