吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち





「では、話し合いをしましょう。
ここからは、結界を張り
僕たち以外話を聞かれないように
します。」



すぐに結界を張り、
自分の席に着く。



右隣にはスカイ。
左隣はミニキ。



三角のテーブルは、
3人で使うにはちょうど良かった。




「まず、真名を言い合う前に
仲間としての意識を高めましょう。」


その言葉にピクリと動くミニキと
真剣な表情のスカイ。

僕が何を言いたいのかは
十分に分かっているようだ。



「これから先、仲間割れなんて
していられません。なのに今、
お互いを信頼し合えていない。
それは、重大な問題です。

…ミニキ、なぜそんなに
震えているのですか?」



まだ本題に入っていないのに
ミニキはカタカタと震え出す。


昨日のうちに、何があったのだろう…



「違うの…信頼……してるよ?
けど、恐いの。
2人に裏切られたら私…
一体どうなっちゃうの?」



小さく言い放ったミニキは、
下を向いたまま震えている。